日露戦争120年。「日本から見た記録」と「ロシアから見た記録」を電子書籍で2025年10月に同時刊行!
価格・ISBN等
日露海戦史集成 全2回配本
◆第1回配本◆
『千九百四、五年露日海戦史』全2巻
ロシア海軍軍令部編纂[日本海軍軍令部訳]
ISBN:978-4-86759-753-8
同時1アクセス・・・本体価格110,000円+税 同時3アクセス・・・本体価格220,000円+税
解題/平間洋一(元防衛大学校教授)
◆第2回配本◆
『明治三十七八年海戦史』全2巻
海軍軍令部編纂
ISBN:978-4-86759-754-5
同時1アクセス・・・本体価格165,000円+税 同時3アクセス・・・本体価格330,000円+税
※『千九百四、五年露日海戦史』は、芙蓉書房出版発売、『明治三十七八年海戦史』は、
東京水交社蔵版・内閣印刷局朝陽會発行・東京表現社発売からの電子書籍化となります。
◆第1回配本◆
『千九百四、五年露日海戦史』全2巻
ロシア海軍軍令部編纂[日本海軍軍令部訳]
ISBN:978-4-86759-753-8
同時1アクセス・・・本体価格110,000円+税 同時3アクセス・・・本体価格220,000円+税
解題/平間洋一(元防衛大学校教授)
◆第2回配本◆
『明治三十七八年海戦史』全2巻
海軍軍令部編纂
ISBN:978-4-86759-754-5
同時1アクセス・・・本体価格165,000円+税 同時3アクセス・・・本体価格330,000円+税
※『千九百四、五年露日海戦史』は、芙蓉書房出版発売、『明治三十七八年海戦史』は、
東京水交社蔵版・内閣印刷局朝陽會発行・東京表現社発売からの電子書籍化となります。
書籍詳細
日露戦争の海戦は、魚雷や機雷などの新しい兵器が初めて大量に使われたことや、日露両国の大艦隊が激突した
日本海海戦などで、海戦史上きわめて大きな影響を世界の海軍に与えた。
その記録として、『千九百四、五年露日海戦史』と『明治三十七八年海戦史』を同時に電子書籍化したことに
より、幾多の用語を横断検索でき、日露海戦史研究の資料としての価値が格段に上がったといえる。
『明治三十七八年海戦史』は、当時の海軍が勝利した戦争の経緯を広く国民に知らしめるために公刊したもので、
『千九百四、五年露日海戦史』もロシア海軍による辛辣な批判とともに刊行された。
一方『千九百四、五年露日海戦史』も日本海軍軍令部は入手し翻訳し印刷したが海軍内部での配布にとどめ研
究者の目に触れることが少なかった。
今回こうして両国それぞれの立場で書かれた資料を電子書籍として刊行することは、戦争史や外交史研究において
意義深い刊行である。
『千九百四、五年露日海戦史』の価値
① 編纂当時は日露協商の時代。後のスターリン時代のような極端な大国意讖やイズ厶、反日史観の影響もないきわめて
公平な史書である。
② 表題からは「作戦. 戦闘を中心とした戦史」という印象を受けるが、随所に、戦局の変化に伴う諸外国の対応の変化や、
ロシア政府・皇帝の日露戦争への対応が丹念に記述され、積極策のロシア陸軍、消極策のロシア海軍と外務省、
ふらつく皇帝という構図も読みれ、ロシアの政治史や外交史研究者にも価値ある史書である。
③ ロシア海軍省や極東総督府の対日戦争計画に対する会議での発言や所見、ニコライ海軍大学の対日図上演習のシナリオや
演習統裁官・参加者の発言などには、ロシアの戦争目的、戦勝後の対日政策なども記されている。日露戦争に対する
ロシアの意図が赤裸々に記されていることに、読者は黙想せざるを得ないのではないか。
この視点から、本書は日露戦争史研究の原点ともなりうる史書である。
④ 各作戦ごとに、計画、実施. 反省. 批判、指揮官・幕僚の発言がまとめられているが、それに対する批判の辛辣さは
いかなる国の戦史にも例を見ないほど厳しい。
第五卷が刊行されなかったというが、こうした厳しさから何らかの内部トラブルが生じ、印刷刊行そのものが中止されたと
いわれている。
⑤ 本書は日本海軍から寄贈さた『明治三十七八年海戦史』を参照しており、構成も内容もきわめて類似している。
随所に日本側の戦史に対する反論もあり、日露両国の戦史を比較研究することによって、日露両国の海軍が何を誇張し、
何を隠しているかが明らかになる。 そこから新しい視点も生まれるのではないか。
日本海海戦などで、海戦史上きわめて大きな影響を世界の海軍に与えた。
その記録として、『千九百四、五年露日海戦史』と『明治三十七八年海戦史』を同時に電子書籍化したことに
より、幾多の用語を横断検索でき、日露海戦史研究の資料としての価値が格段に上がったといえる。
『明治三十七八年海戦史』は、当時の海軍が勝利した戦争の経緯を広く国民に知らしめるために公刊したもので、
『千九百四、五年露日海戦史』もロシア海軍による辛辣な批判とともに刊行された。
一方『千九百四、五年露日海戦史』も日本海軍軍令部は入手し翻訳し印刷したが海軍内部での配布にとどめ研
究者の目に触れることが少なかった。
今回こうして両国それぞれの立場で書かれた資料を電子書籍として刊行することは、戦争史や外交史研究において
意義深い刊行である。
『千九百四、五年露日海戦史』の価値
① 編纂当時は日露協商の時代。後のスターリン時代のような極端な大国意讖やイズ厶、反日史観の影響もないきわめて
公平な史書である。
② 表題からは「作戦. 戦闘を中心とした戦史」という印象を受けるが、随所に、戦局の変化に伴う諸外国の対応の変化や、
ロシア政府・皇帝の日露戦争への対応が丹念に記述され、積極策のロシア陸軍、消極策のロシア海軍と外務省、
ふらつく皇帝という構図も読みれ、ロシアの政治史や外交史研究者にも価値ある史書である。
③ ロシア海軍省や極東総督府の対日戦争計画に対する会議での発言や所見、ニコライ海軍大学の対日図上演習のシナリオや
演習統裁官・参加者の発言などには、ロシアの戦争目的、戦勝後の対日政策なども記されている。日露戦争に対する
ロシアの意図が赤裸々に記されていることに、読者は黙想せざるを得ないのではないか。
この視点から、本書は日露戦争史研究の原点ともなりうる史書である。
④ 各作戦ごとに、計画、実施. 反省. 批判、指揮官・幕僚の発言がまとめられているが、それに対する批判の辛辣さは
いかなる国の戦史にも例を見ないほど厳しい。
第五卷が刊行されなかったというが、こうした厳しさから何らかの内部トラブルが生じ、印刷刊行そのものが中止されたと
いわれている。
⑤ 本書は日本海軍から寄贈さた『明治三十七八年海戦史』を参照しており、構成も内容もきわめて類似している。
随所に日本側の戦史に対する反論もあり、日露両国の戦史を比較研究することによって、日露両国の海軍が何を誇張し、
何を隠しているかが明らかになる。 そこから新しい視点も生まれるのではないか。
刊行年代
大正以前
収録巻数・目次等
おすすめ
軍事史、近代史、ロシア史、外交史、メディアの研究者、大学図書館、公共図書館