南島研究 電子版 図書出版 株式会社かなえ

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南島研究 電子版

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カテゴリー:

社会・文化・民族・風習

発 売 日:

2026年6月

書籍の媒体:

電子書籍

在野の孤高の民俗学者・酒井卯作が遺した琉球・奄美研究の一級資料、待望の電子書籍化

価格・ISBN等

全5回配本 全62巻

◎ 第1回配本 2026年6月刊行
創刊号~15号(1965年1月1日号~1974年10月20号)  ISBN 978-4-86759-844-3  定価 90,200円+税

◎ 第2回配本 2026年10月刊行予定
16~27号(1975年10月10日号~1987年1月20号)    ISBN 978-4-86759-845-0 予価 90,200円+税

◎ 第3回配本 2027年刊行予定
28~39号(1988年11月1日号~1998年10月1日号)   ISBN 978-4-86759-846-7 予価 90,200円+税

◎ 第4回配本  2027年刊行予定
40~51号(1999年10月1日号~2010年12月10号)    ISBN 978-4-86759-847-1 予価 90,200円+税

◎ 第5回配本 2027年刊行予定
52~62号(2011年10月30日号~2024年11月1号)    ISBN 978-4-86759-848-1 予価 90,200円+税

※※同時1~3アクセスの価格です

書籍詳細

本誌は、民間学としての民俗学の王道を歩み、生涯在野を貫いた民俗学者・酒井卯作氏(1925–2023)が、1965年の創刊から私費を
投じて出し続けた個人雑誌。 2023年の酒井氏の逝去後、福寛美氏・町健次郎氏の責任編集のもと、最後の遺稿を掲載して刊行された
最終号(第62号)までの全巻を完全収録。

柳田國男の熱意を継ぐ「南島研究の灯」
創刊号(1965年)の巻頭で、酒井卯作氏は次のように宣言しています。 「琉球列島における稲作行事が理解できたら、稲作民族である日本民族の移動も解明できるのではないか。 これは柳田國男先生が南島研究に注目した、そのもっとも大きな理由だった」日本民俗学の祖・柳田國男が魅了された琉球列島の民俗文化。 その意志を継ぎ、「偉大な先学者のこころみた南島研究という灯を、この小冊子の中で、かすかながらもともしつづけていきたい」という
熱い情熱と、碩学への感謝が本誌の原点である。
歴史学、人類学、言語学、そして民俗学など、多岐にわたる分野の研究者や次世代の学徒にとって、時空を超えてアクセス可能な 「新しい基盤資料」としてお勧めします。

            

「ガジュマルの木の下で」46号以降の手書きの付録

 


◆◆ 本誌独自の四大価値 ◆◆

① 戦後、急速に失われた「シマの記憶」の緊急記録 戦後の沖縄・奄美諸島は、インフラの整備(水道やプロパンガスの普及)によって生活様式が劇的に変化し、それまで営々と口頭伝承 されてきた村の共同体の紐帯、神山信仰や湧水信仰、世界観はあっという間に失われた。 本誌は、その変化の直前・渦中における「今にして正確な記録を残さねばならない」という強い危機感を持った人々が集い、当時の
リアルな民俗を活写したタイムカプセルのような資料群。

② ハガキ1枚も拒まない資料欄「採集手帖」 一般的な学会誌とは異なり、本誌は「島に住み、民俗の知識は豊富でも、文章を書き慣れない人」を決して拒まず、「ハガキ一枚の かんたんな資料でも、文献の少ない琉球列島においてはかけがえのない珠玉である」とした。
そして、本誌に設置された「採集手帖」
欄には、各地から生きた民俗語彙や失われゆく風習の記憶が寄せられ、読者同士の活発な情報・ 質問交換の場となった。 この地べたから吸い上げられた生の情報は、研究者にも引用される一級の資料となった。

③ 優れた現地郷土史家たちの主戦場 地域に根ざした第一級の郷土史家たちが優れた論考を寄稿。 その現地研究者からの「落穂のような小さい報告」をも温かく並べ、励まし続けた本誌だからこそ、アカデミズムの枠にはまらない多様で 深い研究が蓄積された。

④フランス東洋学の泰斗、シャルル・アグノエルの業績を収録 本誌の大きな特徴の一つが、フランス語の副題(Recherches sur la culture des iles RYUKYU)に象徴される国際的な視野である。 酒井氏がパリ留学時代に出会った東洋学者シャルル・アグノエル(1896–1976)は、ヨーロッパにおける数少ない琉球文化の理解者であり、本誌5号や48号には、アグノエルが1930年に沖縄で行った現地調査を元に書いた論文「琉球における死霊観念の性格」などの邦訳が掲載 されている。

解説 (敬称略) 福 寛美 (法政大学沖縄文化研究所兼任所員 法政大学文学部兼任講師)

刊行年代

昭和(後期) 昭和(戦後) 現代

推薦(敬称略)

「記号接地の学」としての民俗学、その真髄が『南島研究』にある。

関西学院大学社会学部長 島村 恭則 (敬称略)

酒井卯作というきわめて個性的な民俗学者がいた。彼は民間学としての民俗学の王道を歩み、生涯、在野を貫き通した。
その孤高の学者が独力で編集し続けたのが、このたび復刻される雑誌『南島研究』である。
酒井は理屈をこねるのではなく、野宿を厭わず自らの足で地べたを歩いた学者であった。
その足跡は、南西諸島の隅々に及ぶ。
実は若き日にパリでアンドレ・ルロワ=グーランに学んだ広い学識の持ち主である。それゆえに師である柳田國男を相対化する
目を持ち、また同時代の理論偏重の学問に惑わされることもなかった。
認知科学において、言葉や概念が、生身の身体的経験を介して現実世界とダイレクトに結びつくことを「記号接地(シンボル
グラウンディング)」と呼ぶ。
文字通り、身体の実感を伴って世界を深く理解する「腹落ちする認知」のあり方だ。
えてして学問というものは、現実の経験から遊離した、口舌の徒による空中戦に陥りがちである。
しかし、酒井の学問と『南島研究』は、まさにこの「記号接地」の極みと言えよう。
自らの足で歩き、人々の声を聞く中で得られた実感に基づく「記号接地の学」としての酒井民俗学。
その実践の舞台であり結晶とも言えるのが『南島研究』である。
この電子版を通して、その真髄にぜひ触れてほしい。

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