マンガ研究にかかせない『漫画』の復刻。
価格・ISBN等
第1回配本 『漫画 ー 近藤日出造主宰 1940 年創刊 ー 』(1968 年1 月号~ 12 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-343-1
第2回配本『漫画 ー 本間国生主宰 1917 年創刊 ー 』 ( 大正6 年1 月号~ 10 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-406-3
NEW
第3回配本 『漫画 見る時局雑誌 』 ( 1940年11月号~ 1941年12 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-759-0 ※欠号1941年7月号
NEW
第4回配本 『漫画 見る時局雑誌 』 ( 1942年1月号~ 1942年12 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-762-0
同時1~3アクセス共に同一価格
前身説のある大正6 年創刊『漫画』から、昭和15 年の創刊、昭和26 年の休刊、昭和43 年の復刊・終刊までを全11 回で収録予定。
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-343-1
第2回配本『漫画 ー 本間国生主宰 1917 年創刊 ー 』 ( 大正6 年1 月号~ 10 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-406-3
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第3回配本 『漫画 見る時局雑誌 』 ( 1940年11月号~ 1941年12 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-759-0 ※欠号1941年7月号
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第4回配本 『漫画 見る時局雑誌 』 ( 1942年1月号~ 1942年12 月号)
本体価格:132,000 円+税( 税込145,200 円) ISBN 978-4-86759-762-0
同時1~3アクセス共に同一価格
前身説のある大正6 年創刊『漫画』から、昭和15 年の創刊、昭和26 年の休刊、昭和43 年の復刊・終刊までを全11 回で収録予定。
書籍詳細
昭和15 年(1940 年)に近藤日出造を中心に、新日本漫画協会の機関誌として創刊。
戦後の終刊、再刊を経て昭和43 年(1968 年)12 月号をもってその使命を終える。
教条主義的な政治・外交漫画を批判する一方で生活世相漫画重視を主張し、4 コマ漫画や、
「鬼畜米英」に仕立てるパターンの漫画、政治を痛罵した内容には、強い説得力があった。
第1回配本は、近藤日出造を編集人に迎え「100年後にも残る指導的漫画雑誌を目指す」とした
昭和43年の再刊を収録。
第2回配本は、大正期刊行の岡本一平・下川凹天ら東京漫画会の会員が漫画社から創刊分を刊行。
このシリーズは国立国会図書館未所蔵の大正6年1月号から10月号を収録。
※第2回配本の大正6 年創刊『漫画』は、近藤日出造の師である岡本一平ら東京漫画会の会員が
関わったもので、昭和15 年創刊『漫画』の前身と位置づける説があるため、参考に収録した。
主な執筆陣 (敬称略)
近藤日出造、小野佐世男、加藤悦郎、横山隆一、横山泰三、清水 崑、杉浦幸雄、飯沢 匡、六浦光雄、加藤芳郎、
早川 徹、馬場のぼる、細川忠雄、本多顕彰、冨永一郎、大宅壮一、奥野信太郎、樹下ちぐさ、金親賢太郎、
田中 宏、玉川一郎、曽野綾子、那須良輔、梅田晴夫、牧野圭一、小島 功、荻原賢次、宮下 森、鈴木義司
戦後の終刊、再刊を経て昭和43 年(1968 年)12 月号をもってその使命を終える。
教条主義的な政治・外交漫画を批判する一方で生活世相漫画重視を主張し、4 コマ漫画や、
「鬼畜米英」に仕立てるパターンの漫画、政治を痛罵した内容には、強い説得力があった。
第1回配本は、近藤日出造を編集人に迎え「100年後にも残る指導的漫画雑誌を目指す」とした
昭和43年の再刊を収録。
第2回配本は、大正期刊行の岡本一平・下川凹天ら東京漫画会の会員が漫画社から創刊分を刊行。
このシリーズは国立国会図書館未所蔵の大正6年1月号から10月号を収録。
※第2回配本の大正6 年創刊『漫画』は、近藤日出造の師である岡本一平ら東京漫画会の会員が
関わったもので、昭和15 年創刊『漫画』の前身と位置づける説があるため、参考に収録した。
主な執筆陣 (敬称略)
近藤日出造、小野佐世男、加藤悦郎、横山隆一、横山泰三、清水 崑、杉浦幸雄、飯沢 匡、六浦光雄、加藤芳郎、
早川 徹、馬場のぼる、細川忠雄、本多顕彰、冨永一郎、大宅壮一、奥野信太郎、樹下ちぐさ、金親賢太郎、
田中 宏、玉川一郎、曽野綾子、那須良輔、梅田晴夫、牧野圭一、小島 功、荻原賢次、宮下 森、鈴木義司
刊行年代
大正以前
解説(敬称略)
ローズベルトとチャーチルに角を生やして「鬼畜米英」を表わす『漫画』
——精力的なナショナリスト編集長・近藤日出造の30 年間——
桑原 涼 雑誌研究家
ジョン・ダワー『人種偏見――太平洋戦争に見る日米摩擦の底流』(猿谷要監修、斎藤元一訳、TBSブリタニカ、1987年)は図版の多くを『漫画』から採り、近藤日出造を「最も精力的なナショナリストの漫画家の一人」と位置づけている。
『漫画』の常連寄稿者だった荻原賢次が「ルーズベルトやチャーチルの顔を、僕たちは近藤さんの似顔で初めて良く知ったわけで、宣伝媒体としての役割は、絶大なものだったよね」(境田昭造『君子笑変 漫画家たちの昭和史』新潮社、1986年)と回想する通り、あごの豊かなアメリカ大統領ローズベルトから、葉巻をくわえたイギリス首相チャーチル、そして国内の政治家たちまで、特徴を巧みにとらえて似顔に仕立てる近藤の腕前が『漫画』を牽引したのは確かだ。ほかの漫画家たちも競って似顔を描いたが、とくに角の生えた鬼や獣の姿でローズベルトとチャーチルを「鬼畜米英」に仕立てるパターンの漫画は、日米開戦後に多く掲載された。
鬼の姿のローズベルトのなかで最も良質な漫画は、1942年1月号の小野佐世男「嘆きの自由の女神」だろう。
女神の頭上で、「民主主義」と書かれた紙を「独裁」の文字入りトーチの炎で燃やすのがローズベルト。
冠にまたがったりぶら下がったりする人物はアメリカの混乱ぶりを示すが、女神は目を伏せ、今にも泣きそうだ。
(・・・ 一部抜粋 ・・・)
——精力的なナショナリスト編集長・近藤日出造の30 年間——
桑原 涼 雑誌研究家
ジョン・ダワー『人種偏見――太平洋戦争に見る日米摩擦の底流』(猿谷要監修、斎藤元一訳、TBSブリタニカ、1987年)は図版の多くを『漫画』から採り、近藤日出造を「最も精力的なナショナリストの漫画家の一人」と位置づけている。
『漫画』の常連寄稿者だった荻原賢次が「ルーズベルトやチャーチルの顔を、僕たちは近藤さんの似顔で初めて良く知ったわけで、宣伝媒体としての役割は、絶大なものだったよね」(境田昭造『君子笑変 漫画家たちの昭和史』新潮社、1986年)と回想する通り、あごの豊かなアメリカ大統領ローズベルトから、葉巻をくわえたイギリス首相チャーチル、そして国内の政治家たちまで、特徴を巧みにとらえて似顔に仕立てる近藤の腕前が『漫画』を牽引したのは確かだ。ほかの漫画家たちも競って似顔を描いたが、とくに角の生えた鬼や獣の姿でローズベルトとチャーチルを「鬼畜米英」に仕立てるパターンの漫画は、日米開戦後に多く掲載された。
鬼の姿のローズベルトのなかで最も良質な漫画は、1942年1月号の小野佐世男「嘆きの自由の女神」だろう。
女神の頭上で、「民主主義」と書かれた紙を「独裁」の文字入りトーチの炎で燃やすのがローズベルト。
冠にまたがったりぶら下がったりする人物はアメリカの混乱ぶりを示すが、女神は目を伏せ、今にも泣きそうだ。
(・・・ 一部抜粋 ・・・)
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