旅と傳説 復刻版 図書出版 株式会社かなえ

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旅と傳説 復刻版

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カテゴリー:

社会・文化・民族・風習

発 売 日:

2023年11月

書籍の媒体:

電子書籍

民俗学研究の原点といわれる「旅と傳説」を電子書籍で復刻。同一プラットフォームでは、各誌の用語を横断検索でき、民俗学研究の発展に貢献できる資料群!!

価格・ISBN等

■第1回配本(1928年1月号~ 1928年12月号)
本体価格154,000 円+税 ISBN978-4-86759-428-5

■ 第2回配本(1929年1月号~ 1930年6月号)
本体価格154,000 円+税 ISBN978-4-86759-449-0
同時1~3アクセス共に同一価格

書籍詳細

創刊当時は旅に関する記述が多かった本誌。
創刊八号目の昭和3 年8 月号から柳田國男の伝説論「木思石語」の連載が始まり、以降、中山太郎、早川孝太郎、佐々木喜善、南方熊楠、折口信夫、本田安次らの寄稿が続き、民俗学雑誌へと変化していった。
また、一般読者へも民俗調査の報告を投稿するよう呼びかけられた。テーマと事例の宝庫「民間伝承」とともに、 在野の学問としての民俗学を支えていった。

刊行年代

昭和(戦前)

推薦(敬称略)

関西学院大学社会学部長  島村 恭則
民俗学は、『郷土研究』、『民間伝承』、『旅と伝説』といった民俗学系雑誌とともに成長してきた。それは、全国各地の在野研究者から寄せられる膨大な事例が掲載された資料の宝庫だったのだ。
かつて、民俗学者は、これらの雑誌を手元に揃えていた。1970 年代には、復刻版も刊行されていた。
しかし、その後、入手困難になったこともあり、これらの雑誌を活用する人は少なくなった。
そうした中で行なわれる今回の電子書籍化は、状況を一転させる可能性が大いにある。電子化されることで、これらの雑誌を、いつどこにいても瞬時に読むことが可能になる。明治期から戦後期まで順番に目を通してもよいし、好きなところから拾い読みを重ねていってもよい。これにより、読者はつぎつぎと新たな発見をしていくことだろう。埋蔵金の発掘のようなものだ。
そうして見つけたテーマや事例に、現代の新たな方法論や理論でアプローチすれば、必ずや新鮮な研究が生まれることだろう。
また、電子版には、検索機能が備えられている。
ある民俗事象のキーワードを入れれば、一瞬にしてたくさんの類例を集めることが可能だ。比較研究が大いに進むことになる。
私は、民俗学初学者の頃、これらの雑誌の復刻版を手に取り、むさぼるように読んでいた。
どの号も、ワクワクしながら頁を開いた。そして、こんな雑誌が毎月届いたら、どんなに楽しいことかと思った。
いま、われわれは、電子化によっていつでも読むことが出来る。
民俗学の楽しみに思う存分浸れるのだ。

解説(敬称略)

島村恭則 (関西学院大学社会学部長)
民俗学は、旅を重視する学問である。柳田國男は、生涯にわたって旅を続け、そこで得た知識が民俗学研究の原動力となった。折口信夫も同様である。このほか、宮本常一は地球四周分に相当する距離を歩いたし、瀬川清子は全国三百か所の村落を訪れたと言われている。谷川健一は、月のうちの半分を旅に費やし、残りの半分で原稿を書いていた。
民俗学の旅は、目的とする地域で民俗調査を行なうための手段であることはもちろんだが、それだけではない。できるだけ多くの地を歩いて多様な民俗に触れることで、比較の目が養われる。場数を踏むことで得られる現場感覚――折口信夫はこれを「実感」と呼んだ――が、民俗に対する深い理解を可能にする。民俗学の旅にはこうした効果がある。
同時に、民俗学では、現地に暮らす住民自らが民俗を調査して報告・考察することが何より重要だとも考えてきた。旅人のような外部者が、現地の民俗をめぐる意識、感覚の深いところ――民俗学では、これを「心意」と呼んでいる――を理解することは容易ではない。これが可能なのは、現地で生まれ育ち、そこに暮らしている人たちである。彼らは、民俗学を職業とする学者ではなく、生活者として多様な生業に従事しながら自分が住む土地の民俗を調査・報告・考察する。この人たちこそが民俗学の主要な担い手でなければならない。これが民俗学の基本的な考え方である。(・・・ 一部抜粋 ・・・)

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キーワード

  • 旅と傳説
  • 民俗
  • 伝説