戦後の政治・経済、メディア、思想研究に必備の書。便利なしおり機能に加え、AI-OCRにより複雑なレイアウト・旧字旧仮名を国立国会図書館と同等の読み取り精度で実現!!
価格・ISBN等
全29冊収録
オールカラー(原本の色を再現)で2023年5月刊行!
本体価格:105,600円+税(税込116,116円)
ISBN978-4-86759-184-0
※同時1~3アクセス共に同一価格
VAN 綜合風刺雑誌 復刻版 明細
オールカラー(原本の色を再現)で2023年5月刊行!
本体価格:105,600円+税(税込116,116円)
ISBN978-4-86759-184-0
※同時1~3アクセス共に同一価格
VAN 綜合風刺雑誌 復刻版 明細
書籍詳細
東洋紡系の実業家上村甚四郎氏が売りに出されていたイブニングスター社の社名を買って、伊藤逸平に託して始めた雑誌が『VAN』であった。表紙には、大胆な色彩感覚の河野鷹思氏による表紙と伊藤逸平による企画やレイアウトで刊行され、戦後の荒んだ感情に圧倒的な個性で切り込んだ。
内容は当時の第一線で活躍する漫画家から新人の発掘まで、時局漫画や世俗漫画、政治漫画と題して発表し、積極的にに日本漫画界の発展に寄与する姿勢を示していた。さらに、海外漫画も多数発表している。
その他に、グラビア、時評、諷刺小説、探偵小説、科学論評、随筆、ルポルタージュ、インタビュー特集、対談および覆面対談、架空鼎談、漫画座談会、書評、人物評伝、特集としては、女性解放の特集、民主化の特集、論評として日本人論、国家論、哲学論等多岐にわたる文章で読者を獲得し、最大発行部数を15万部にまで伸ばした。
第二次世界大戦終結直後、政治・社会の諷刺メディアとして新聞の『民報』と並び称された。大日本帝国時の検閲・統制と相同する GHQ の統制に抗して、社会・政治・タブーとされた「菊 ( 皇室 )・鶴 ( 宗教 団体 )・星 ( 軍隊 )」に対して、公然と漫画やイラスト等の視覚情報によって批判した。多様化と分断化が進む現代においても、風刺とは何か、風刺の矛先はどこにあるのかを我々により一層 訴えかける。
《主要執筆者》
秋好馨 麻生豊 伊藤逸平 岩田武夫 江戸川乱歩 小川武 荻原賢次 小野澤杉一 改田昌直 加藤芳郎 金田一京介 草野心平 河野鷹思 近藤日出造 獅子文六 柴田錬三郎 谷内六郎 徳川夢声 中島健三 花森安治 松本竣介 村山しげる 森本哲郎 やなせたかし 山下紀一郎 横井福次郎 横山泰三 横山隆一 渡邊紳一郎 ほか
内容は当時の第一線で活躍する漫画家から新人の発掘まで、時局漫画や世俗漫画、政治漫画と題して発表し、積極的にに日本漫画界の発展に寄与する姿勢を示していた。さらに、海外漫画も多数発表している。
その他に、グラビア、時評、諷刺小説、探偵小説、科学論評、随筆、ルポルタージュ、インタビュー特集、対談および覆面対談、架空鼎談、漫画座談会、書評、人物評伝、特集としては、女性解放の特集、民主化の特集、論評として日本人論、国家論、哲学論等多岐にわたる文章で読者を獲得し、最大発行部数を15万部にまで伸ばした。
第二次世界大戦終結直後、政治・社会の諷刺メディアとして新聞の『民報』と並び称された。大日本帝国時の検閲・統制と相同する GHQ の統制に抗して、社会・政治・タブーとされた「菊 ( 皇室 )・鶴 ( 宗教 団体 )・星 ( 軍隊 )」に対して、公然と漫画やイラスト等の視覚情報によって批判した。多様化と分断化が進む現代においても、風刺とは何か、風刺の矛先はどこにあるのかを我々により一層 訴えかける。
《主要執筆者》
秋好馨 麻生豊 伊藤逸平 岩田武夫 江戸川乱歩 小川武 荻原賢次 小野澤杉一 改田昌直 加藤芳郎 金田一京介 草野心平 河野鷹思 近藤日出造 獅子文六 柴田錬三郎 谷内六郎 徳川夢声 中島健三 花森安治 松本竣介 村山しげる 森本哲郎 やなせたかし 山下紀一郎 横井福次郎 横山泰三 横山隆一 渡邊紳一郎 ほか
刊行年代
昭和(戦後)
推薦(敬称略)
茨木正治 (東京情報大学総合情報学部教授)
第2次大戦終結直後、政治・社会の風刺メディアとして新聞の『民報』と並び評される「綜合風刺雑誌」が『VAN』であった。大日本帝国時の検閲・統制とは一見異なるけれども、実際には相同するGHQの統制に抗して、社会や政治の風刺を続けていった。タブーとされた「菊(皇室)・鶴(宗教団体)・星(軍隊)」に対して、公然と漫画やイラスト等の視覚情報によって批判した雑誌であった。当時風刺を望む読者が数多く存在したことは、多くの風刺や社会戯画を掲載した新聞や雑誌が、この短い期間に数多く登場したことから窺われる。そうした背景をみれば、『VAN』も時代の制約を受けていることは否定できない。
しかし、それでもなお、多様化と分断化が進む現代においても、電子書籍として発信・受信の自由度を高めて復活した『VAN』は、風刺とは何か、風刺の矛先はどこにあるのかを我々により一層訴えかけている
第2次大戦終結直後、政治・社会の風刺メディアとして新聞の『民報』と並び評される「綜合風刺雑誌」が『VAN』であった。大日本帝国時の検閲・統制とは一見異なるけれども、実際には相同するGHQの統制に抗して、社会や政治の風刺を続けていった。タブーとされた「菊(皇室)・鶴(宗教団体)・星(軍隊)」に対して、公然と漫画やイラスト等の視覚情報によって批判した雑誌であった。当時風刺を望む読者が数多く存在したことは、多くの風刺や社会戯画を掲載した新聞や雑誌が、この短い期間に数多く登場したことから窺われる。そうした背景をみれば、『VAN』も時代の制約を受けていることは否定できない。
しかし、それでもなお、多様化と分断化が進む現代においても、電子書籍として発信・受信の自由度を高めて復活した『VAN』は、風刺とは何か、風刺の矛先はどこにあるのかを我々により一層訴えかけている
解説(敬称略)
桑原 凉 (雑誌研究家)
『VAN』創刊号には、木々高太郎の探偵小説「開いた窓」が掲載され、以降も江戸川乱歩や横溝正史、大下宇陀児などが寄稿している。イヴニング・スター社は、1947(昭和22)年1月に探偵小説名作選集『二つの髯を持つ男』を「VAN増刊号」(奥付ではVAN臨時増刊)として刊行し、1947年4月には『諷刺文学』(のちの『人間喜劇』)と探偵小説誌『黒猫』を創刊して、諷刺と探偵小説重視路線を鮮明にしていたが、いずれも河野鷹思の装丁である。(・・・ 一部抜粋 ・・・)
『VAN』創刊号には、木々高太郎の探偵小説「開いた窓」が掲載され、以降も江戸川乱歩や横溝正史、大下宇陀児などが寄稿している。イヴニング・スター社は、1947(昭和22)年1月に探偵小説名作選集『二つの髯を持つ男』を「VAN増刊号」(奥付ではVAN臨時増刊)として刊行し、1947年4月には『諷刺文学』(のちの『人間喜劇』)と探偵小説誌『黒猫』を創刊して、諷刺と探偵小説重視路線を鮮明にしていたが、いずれも河野鷹思の装丁である。(・・・ 一部抜粋 ・・・)
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